はじめに
夫と「いつか田舎に住みたいね〜」なんて話をしていたけれど、二人の中の "田舎" の定義が曖昧だったので、実際に自分たちが将来的に住みたいと思っている "田舎" とはどういう立地なのかを探ってみるために、セカンドハウスを借りることにした。引っ越しにしなかったのは、今の家 (not 立地) が気に入っているのと、いきなり引っ越してもし「だめだ、ここじゃ生活できない」となった時に戻れる家を残しておきたかったから。
セカンドハウスじゃないほうの家をなんと読んだらいいかわからないので、ここでは便宜上ファーストハウスとする。
セカンドハウスの条件
以下の条件で家探しをした。
- 2DK 以上
- 夫婦二人ともリモートワークなので、通話があることを考えると二部屋は必要
- どうしても見つからない & 条件が良いところがあれば 1LDK でも良い
- 2h 程度でファーストハウスに帰れること
- 通院等もあるので、平日でも行き来できるようにしたい
- 徒歩でお店 (スーパー、コンビニ、飲食店等) に行けないこと
- 車が無いと生活できない環境を体験したい
- インターネット付き物件であること
- インターネット付きは長期的に住む家だと嫌だが、回線開通や、解約時の違約金等、固定の光を引くのはだるかった
無事に希望を叶える物件を見つけることができたので契約した。
立地
希望通り車がないと生活できない環境だったが、特に困るようなことは発生しなかった。強いて言えば、毎日お酒を飲む前に「今日はもう外出ないよね?」と確認してから飲酒開始となる。
セカンドハウス周辺は歩道のない国道だけなので、徒歩ではどこにも行けない。最寄り駅まで歩いて行くことも難しいし、バスも無い。徒歩で行ける範囲は人が住んでいるのかいないのかわからない民家しかない。
以下は最寄り施設までの時間比較。
スーパーまで
- ファーストハウス 徒歩 5 分
- セカンドハウス 車 20 分
コンビニまで
- ファーストハウス 徒歩 5 分
- セカンドハウス 車 10 分
- コンビニに行くまでの経路に、かつてコンビニであったであろう建物はいくつかある
駅まで
- ファーストハウス 徒歩 5 分
- セカンドハウス 車 5 分
家具・家電
荷物は基本的に自家用車で運搬できる範囲までの物を持っていくことにして、仕事用の椅子だけヤマト1で送った。また、二拠点で生活を維持 & 今回のためだけに大きい物を買いたくなかったので基本はキャンプ用品を使い、冷蔵庫と電子レンジは CLAS2 で借りた。
初回の荷物運搬時に照明が車に載りきらず、とりあえず暗い部屋で生活するか...と一旦諦めたがこれがこの生活で一番良かった判断になる (後述する) 。
洗濯機については、ずっといるわけではないのでコインランドリーを使うか、ファーストハウスに持ち帰るようにした。コインランドリーの待ち時間がもったいないかなとも思ったが、買い物中にまわしたり、車の中で映画を見たり、本を読んでいたので特に困ることはなかった。
食器類
プロテインシェイカーと熱いもの用にマグカップだけ持っていった。あとは、割箸・紙皿・プラコップ・プラスプーンを使っていたが、洗い物が少なくて良かった。
セカンドハウスで暮らしてみて
良かったこと
- 生活習慣が整った
- リビングで使う照明が車に乗り切らず、持ってこられなかったことで、夜の活動時間が減った
- 明るくなったら起きて、暗くなったら寝る生活になった
- 生活時間が変わったことで友人たちと通話しようにもタイミングが合わないのは困った
- ファーストハウスに帰っても退勤後はリビングの電気は消して、廊下と台所の漏れ出てくる明かりで生活している
- 勤務開始時間が 2 - 3 時間程度早くなった
- 生活リズムが体にあっているのか、目覚めが良くなった & 寝付きがよくなった & 日中眠くなることが減った
- 雨の日以外は一日三回くらい散歩した
- 山は景色が毎日変わるのでずっと同じルートで散歩しても楽しいし、気分転換になる
- リビングで使う照明が車に乗り切らず、持ってこられなかったことで、夜の活動時間が減った
- 心身ともに元気
- 生活習慣が整ったから?
- イライラする頻度が少なくなった気がする
- 可処分時間が増えた
- 理由は自分たちでもちゃんとはわかっていないが、おそらく以下 2 点と考えられる
- 必要最低限の物で暮らしているからか悩むことが減った
- 台所設備が整っていないので凝った料理をしなくなり、片付けまで含めて食事関係の時間が減った
- 理由は自分たちでもちゃんとはわかっていないが、おそらく以下 2 点と考えられる
- 空気がきれい
- 何をもってしてきれいなのかと聞かれると答えられないんだけど、散歩してたりすると「あ、きれいだな」って思う
- 星がいっぱい見える
- 人がいないので人目が気にならない
- 大人二人で家の前でシャボン玉ができる
- 夏は家の前でアイスを食べるとおいしい
- 空が広い
- 車の運転ができるようになった
- 夫はできたけど、自分がペーパーゴールドだった
- 車通りが少ないのでいっぱい練習できた
- お昼休みにドライブに行ける
- 道が混むようなこともないので食後にふら〜っとドライブに行ける
- 近隣の道の駅まで行ってアイスを食べて帰ったりしていた
悪かったこと
- 宅配便の時間指定ができない
- 一部運送会社に限るけど、地味に困る
- ごみ収集の頻度がファーストハウスの半分以下
- 通販をよく使う & 飲酒する生活なので家にゴミが溜まるのがちょっとつらい
- 虫がやばい
- 夏前は毎日家にムカデが出てくる
- 家の前にもたくさんいるし、さすがに毎日宅内に登場してくるのはつらい
- 花粉がやばい
- ファーストハウスの 3 倍以上の飛散量らしい
- アイボン・ハナノア・目薬・飲み薬などとにかく色々対応したけどつらかった
良くも悪くもない所感
- 防災無線で毎日のように誰かが行方不明になるか、振り込め詐欺の電話がかかってきたという放送が流れてた
- 散歩すると、人より猫に出会う回数のほうが多かった
- ピクミンブルーム
- 森と水のピクミン以外いない
- 散歩道にイベントの花が本当に咲いていて季節を感じる
さいごに
セカンドハウス生活を経て、将来的に住みたい立地の条件がわかってきた。
以下が元々考えていた条件。今考えると少ない。
- 田舎
- 冬タイヤがいるレベルで雪が降らない
- 空港に車で行けるとうれしい
以下が今回、セカンドハウス生活をしてみて新しく出てきた条件。
- 宅配便の時間指定が全ての運送会社でできるところ
- 花粉の量がやばくないところ
- 東京都心部と同じくらいの飛散量であれば大丈夫ではないけど大丈夫
- スーパーは車で 20 分かかっても問題無い
- 毎日家の中に虫が入ってこないところ
- これは家の問題かもしれない
- 道路が複数ある
- 迂回路があるという意味
- セカンドハウス周辺は道路が一本しかない & 片側一車線なので事故が起きると身動きがとれなくなる
- 高速道路のインターに行きやすいとうれしい
- セカンドハウスはインターが近くて遠出がしやすかった
- なるべくならイノシシが出ないところ
今回出てきた条件が "田舎" を指すかどうかはわからないが、二人にとって住みたい条件の解像度は上がった。ただ、この条件だと割といっぱいありそうで、結局どこに住んだら良いのかわからない。合致しそうなおすすめの土地があったら教えてください。